文化出版局
A5判・上製 188ページ
価格:3,410円(税込)
2021年11月12日発売開始
ブックデザイン 鈴木成一デザイン室
文筆家・清野恵里子と写真家・浅井佳代子
ふたりが創りあげる「きもの」の世界、20年の集大成
前作『折りにふれて』から約6年。月刊紙「ミセス」最終号まで続いた連載「清野恵里子のきもの歳時記」「時のあわいに」から選りすぐりの38編を収録。柔らかな語り口で綴られるきものの情景と、自然の光のなかで女優たちが表現する一瞬の美。
大幅な加筆修正によりさらに読み応えを増した一冊となりました。
帯は私にとっていつの時も興味の中心にでんと構えています。過ぎ去った歳月を味方に した「すがれた」藍の布団がわで仕立てた帯から、遥か遠い昔の、唐や遼の時代の裂を 復元した帯、龍村平蔵や山口伊太郎など、西陣の天才たちが、その豊かで斬新な発想力 により作り上げた帯が次々と私の前に現れてくれました。(本書あとがきより)